

新茶の季節になりました
八十八夜を過ぎて新茶の香りが茶処袋井の街を漂い始めました。
掛川や森町といった昔からお茶に特化した宣伝広告を重ねてきた街に囲まれて、全国的な知名度は高くないものの気候風土に恵まれ美味しいお茶が採れることにさしたる差はありません。
この街に《ひしだい製茶》という茶問屋が歴史を重ねて在ります。今ではどこにでも見かけるようになった「抹茶入り玄米茶」はここが発祥元と伝わっています。
全国的には「ひしだいの炭火ほうじ茶」として大変有名なのですが、あまりほうじ茶を飲む地域でないため残念ながらその価値に気づいている地元市民は少ないのです。 「全国茶審査技術競技大会」という茶業界のオリンピックのような権威ある選考会があります。その厳しい審査で認められ優勝したものだけに与えられる「茶師10段」という誉れ高い称号があり2020年の時点では日本にたった15人しか存在しないのだそうです。その内の一人「田中祥文氏」がこの《ひしだい製茶》で製茶に携わっているのです。びっくりですね。得てしてこういう優秀な人物は、こういうことをひけらかしたり自慢したりしない謙虚な人物が多く