〒437-0061 静岡県袋井市久能2952-1 可睡齋門前 | 10:00-17:00 毎週 水,木曜定休日
R6年8月9月の予定です。ゆり園は閉園しましたが、遠州三山風鈴まつりで賑わう季節です。週末は混雑が予想されます。事前の計画が台風接近の為変更になりました。
8月28日恒例の可睡斎奥之院不動尊大祭が催される予定でしたが台風接近の為31日(土)に順延。10時から21時までのお祭り営業となります。
翌9月1日(日)はスタッフの健康を考慮し11時からの遅延開店となります。ご勘弁をお願いします。
げんき君ももうじき69歳。
物忘れキングと呼ばれるお年頃であ~る。定休日のお知らせもうっかり忘れてしまいがちになりました。
しかも、突然意識を失って気が付いたら病院のベットの上という経験を積んで、ほどほどの覚悟と気遣いの習慣を身に着ける気になりました。少しは成長したかな。
そこで若手スタッフがインスタグラムとやらでお休みやらおすすめメニューやらの情報発信をすることになりました。
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ジェラート専門 スィーツショップ
Gelato Genki
《じぇらーとげんき》は東海道五十三次の中間点、江戸からも京都からも27番目ど真ん中の宿場町 静岡県の袋井市にあります。
この街は遠州三山と呼ばれるお寺さんの街としても有名です。私は何を隠そう厄除け団子で有名な真言宗・法多山の檀家ですが何故か曹洞宗・可睡斎の門前でジェラートを作り続けています。経営者として名を成すより職人として一生をまっとう出来たらいいなあと考えて30年が経ちました。
ここは強豪アイルランドから大金星を挙げた静岡エコパスタジアムがある奇跡の街です。
隣の磐田市には「みま・じゅん」卓球ミックスが育ち、ジュビロ磐田が天竜川でみそぎ中。
のどかな田舎町で安心安全なスィーツデザートをご提供。食アレルギーでお困りの方のオーダーメイドアイスも承ります。
季節折々の恵みをジェラートに加工しているからジェラートショップは年間通じて忙しい。
寒い季節でも旬の作物を加工するのが最適です。紅はるか芋、紅ほっぺ苺、青島みかんなどなどお楽しみあれ。
赤ちゃんからお年寄りまで安心
ジェラートは、抵抗力の弱い赤ちゃんからお年寄り、食欲のない病人までが喜んで召し上がる食品であるという事を念頭に置いて製作しています。なるべく安心な食材、例えばバナナ、レモン、グレープフルーツ、オレンジなどは産地指定されたノンポストハーベスト農薬作物、防腐剤処理をしない材料を選んでいます。また、増粘多糖類などの添加物も天然素材由来の材料を組み合わせて必要最低限に抑えるように心がけています。
虫食いは安全の証拠
例えば初冬、津軽鶴田町の渋谷さんからは無農薬栽培の紅玉が届けられる。年により収穫量が激減したり虫食いや傷痕もあるが、虫が食べられるということは人が食べても大丈夫と言う事ではないでしょうか。片田舎に住む私の庭では農薬や除草剤をかけないレモン、甘夏、柚子が実り安全な食材となります。
味と風味を守るために、少量を手づくり
本来、ジェラートは作りたての風味と食感を楽しむもの。
特に素材のもつ香りが大手メーカーの工業生産されたアイスと違うことにお気付きですか?
味はもちろん香りまで楽しめるのが小ロット手作りジェラートの特徴なのです。
大手メーカーの大量消費を当て込んだ食品工業製品に求められる第一は均質性です。1年前に作った製品と今出てきたものが味、色、風味が違っていたら不良品扱いされて店頭から排除されてしまいます。
企業が他社製品より売上と利益を伸ばすには大量に安価に作る必要があります。そのためには香料や色素、保存材の類を添加して何時、誰がどこの工場で作っても全く同じ様に均質化する必要があるのです。何千万人という不特定多数の消費者が求める商品の定めです。
うちのような小さなお店は、大量に作る必要がありません。12月に採れた苺と5月に採れた苺の風味は違うと理解できる方が買ってくださればいいと考えています。
同じ産地、同じ農家さんでも日当たりのいい畑と陰がちな畑では品質に差が出るのは当たり前です。不揃いでもいいから、なるべく余分な添加物を子供たちに与えたくないと考える方をお客様として応援します。
現状では、お店を訪ねられない方やギフト用途のために、できたてをカップ詰めし急速冷凍して発送しますので、天然素材を原料とした増粘多糖類を必要最低限使います。ですから全くの無添加とは言えません。しかし余分な添加物を使わず味や香り、風味を守れる範囲で、毎日手づくりをしています。
地味に、奇をてらわずコツコツがいい
見た目に囚われず奇をてらわず何でもない、ごく普通を目指しています。例えば砂糖、種類は多いけれど、どれもこれも同じの様でいてけっして同じじゃないと思う。少し割高だけれど、うちの優しい甜菜グラニュー糖は素材の力を素直に引き出します。
少し割高だけれどフランス、《KAOKA社》の有機チョコレートも やはり縁の下で黙々と働いてくれる地味な奴。みんな派手じゃないけど お客の笑顔を醸してくれる仲間です。
スタートはお茶屋さんでした
地場に基幹産業の一つであるお茶は農家の高齢化や市場の変化で斜陽の一途。少しでも地域の農業のお役に立てれば子供たちの未来も悲観ばかりでないはず。地産のお茶や日本一のマスクメロンブランド『クラウンメロン』、紅ほっぺ苺、いちじく、次郎柿、とうもろこし、三ケ日みかん等々、恵まれた環境でのジェラートづくりは刺激でいっぱい。今年からは高齢者向けのジェラート作りにもチャレンジです。
卵や乳製品を使わないジェラート
地産大豆(フクユタカ)の豆乳を用いたり、素材選びを工夫した『乳・卵 食アレルギー』のある子でもおいしく食べられるジェラートも作っています。ミルクを含まない豆乳有機チョコレートなどがお勧め。オリジナルケーキの製作も承ります。
地域の社会福祉施設の農場にも協力してもらっています
市内の障害者支援施設 明和会の農園で作られる 減農薬栽培、除草剤を使わないで育てた大豆や野菜を分けてもらって素材の一部としています。まだ一部ですが彼らの夏祭りなどに スイカやトマト、カボチャ、味噌など彼らの丹精をジェラートに変えて喜んでもらいます。可睡斎の新名物『豆腐あいすくりん』にも彼らの大豆が一部使われています。
※大変残念なお知らせです。明和会秋葉寮農園から有精卵を分けてもらっていたのですが、鳥インフルエンザの規制が大変厳しくなり平飼いで有精卵をとれなくなってしまいました。もし農場から1羽でも異常な鶏が出てインフルと判定されると半径10km以内の養鶏、採卵をしている鶏全部が殺処分されてしまうのです。農家さんたちの苦労は想像を絶するものでした。現在生協ブランドから平飼い有精卵を入手できるようになりました。大変高価な卵ですがご笑味ください。おすすめです!
こだわりながらも とらわれない
静岡茶の主流は此処で生まれ育った「やぶきた」種が主で八十八夜の頃になると得も言われぬ新茶の香りに辻々は包まれます。抹茶の名産地 宇治や西尾に行って自慢のお茶だと言って出された煎茶に感激したことがありません。煎茶は静岡、抹茶は宇治や西尾と風土の生んだ特産をめでるのがいいと勝手に感じます。静岡は何と言っても煎茶文化の先進地なのです。
とはいえ静岡でも需要に応える形で技術革新が進み材料用抹茶に特化した生産が盛んになりました。しかし抹茶ジェラートを作るとなると、やはり宇治には敵わないと感じ、宇治から石臼と碾茶を取り寄せ、30年前 から店頭で石うすで碾きながら抹茶ジェラート作りを続けています。でもね、私の嗜好とは別に苦いのが好きという人が増えたことや、材料費が安価に済むので濃い目のジェラートを提供することが可能になり静岡抹茶がこの辺では当たり前になりつつあるのです。宇治産(高j)と静岡産(安)とでは抹茶価格はビックリする位違うのですよ。
当店では幼児からお年寄りまで抹茶ジェラートのファンが多いのですが、幼い頃からお茶を好きと感じて育つことは大切だと考えています。他所のは食べないけど、ここの抹茶ジェラートは喜んで食べるという声を聴くと、当店の役割をヒシと感じるのです。
碾茶(てんちゃ)とは茶葉から茎や葉脈を取除き石臼で微粉末するために葉の柔らかい部分だけを取り出し加工したた状態をいいます。昔ながらの石臼碾きではとても現在の需要には応えられない。碾茶を作る工程も大変手間のかかる仕事です。それ故に昔から抹茶は高価で貴重なものとされてきました。
このブームには中国の企業も食いつき 団体バスで静岡を訪れ、生産ノウハウや機器をごっそり持ち帰って数年後には世界一を目指すと豪語する。
静岡の生産者は中国なんかに負けるわけがない、質が違うと鼻で笑い返すが、同じことを宇治の業者に思われているのではなかろうか。
全てではないが手を抜いた抹茶風味がここにも出回っている。マスコミは視聴率を重視して刺激や風変りを追いかけ回し激辛、激盛り特集に明け暮れる。奇をてらう食文化がもてはやされる果てには いったい何が残るのだろう。うちは小さな子供から老人まで楽しんでもらえる、昔ながらの抹茶ジェラートを提供し続けたい。