〒437-0061 静岡県袋井市久能2952-1 可睡齋門前 | 10:00-17:00 毎週 水,木曜定休日

ジェラート専門 スィーツショップ
Gelato Genki
《じぇらーとげんき》genkiは静岡県の浜名湖と御前崎の中ほどに位置する袋井市で、職人が こつこつ手づくりするジェラート屋です。
ラグビーワールドカップで強豪アイルランドから大金星を挙げた静岡エコパスタジアムがある奇跡の街です。2020オリンピックでは学生時代通った隣町、磐田の「みま・じゅん」がペアが卓球ミックスで金メダルをゲット、ジュビロ磐田は2部に戻って反省中・・・トホホ。
安心安全なスィーツデザートをご提供。食アレルギーでお困りの方のオーダーメイドアイスも承ります。
12月末から6月初旬まで一山超えた先のいちご園で分けてもらいます。レモンは大井川沿いの無農薬栽培農園から

赤ちゃんからお年寄りまで安心
ジェラートは、抵抗力の弱い赤ちゃんからお年寄り、食欲のない病人までが喜んで召し上がる食品であるという事を念頭に置いて製作しています。なるべく安心な食材、例えばバナナ、レモン、グレープフルーツ、オレンジなどは産地指定されたノンポストハーベスト農薬作物、防腐剤処理をしない材料を選んでいます。また、増粘多糖類などの添加物も天然素材由来の材料を組み合わせて必要最低限に抑えるように心がけています。
虫食いは安全の証拠
例えば初冬、津軽鶴田町の渋谷さんからは無農薬栽培の紅玉が届けられる。年により収穫量が激減したり虫食いや傷痕もあるが、虫が食べられるということは人が食べても大丈夫と言う事ではないでしょうか。片田舎に住む私の庭では農薬や除草剤をかけないレモン、甘夏、柚子が実り安全な食材となります。

味と風味を守るために、少量を手づくり
本来、ジェラートは作りたての風味と食感を楽しむもの。特に素材のもつ香りが大手メーカーの工業生産されたアイスと違うことにお気付きですか? 味はもちろん香りまで楽しめるのが小ロット手作りジェラートの特徴なのです。
食品工業製品に求められる第一は均質性です。1年前に作った製品と今出てきたものが味、色、風味が違っていたら不良品として店頭から差し戻されてしまいます。東京と静岡で違いがあっても大問題になるでしょう。企業が他社製品より売上と利益を伸ばすには大量に安価に作る必要があります。そのためには香料や色素、保存材の類を添加して何時、誰がどこの工場で作っても全く同じ様に均質化する必要があるのです。何千万人という消費者が口にする商品の定めです。
うちのような小さなお店は、大量に作る必要がありません。12月採れ苺と5月採れ苺の風味は違うと理解できる方が買ってくださればいいと考えています。同じ産地でも農家さん毎に、同じ農家さんでも日当たりのいい畑と陰がちな畑では品質に差が出るのは当たり前なのです。不揃いでもいいから、なるべく余分な添加物を自身や子供や孫世代に取込みたくないと考える方をお客さんとして応援します。
現状では、お店を訪ねられない方やギフト用途のために、できたてをカップ詰めし急速冷凍して発送しますので、天然素材でできた増粘多糖類を必要最低限使います。ですから全くの無添加とは言えません。しかし余分な添加物を使わず味や香り、風味を守れる範囲で、毎日手づくりをしています。
地味に、奇をてらわずコツコツがいい
見た目に囚われず奇をてらわず何でもない、ごく普通を目指しています。例えば砂糖、種類は多いけれど、どれもこれも同じの様でいてけっして同じじゃないと思う。少し割高だけれど、うちの優しい甜菜グラニュー糖は素材の力を素直に引き出します。
少し割だけれどフランス、《KAOKA社》の有機チョコレートも やはり縁の下で黙々と働いてくれる地味な奴。みんな派手じゃないけど お客の笑顔を醸してくれる仲間です。






スタートはお茶屋さんでした
地場に基幹産業の一つであるお茶は農家の高齢化や市場の変化で斜陽の一途。少しでも地域の農業のお役に立てれば子供たちの未来も悲観ばかりでないはず。地産のお茶や日本一のマスクメロンブランド『クラウンメロン』、紅ほっぺ苺、いちじく、次郎柿、とうもろこし、三ケ日みかん等々、恵まれた環境でのジェラートづくりは刺激でいっぱい。今年からは高齢者向けのジェラート作りにもチャレンジです。
卵や乳製品を使わないジェラート
地産大豆(フクユタカ)の豆乳を用いたり、素材選びを工夫した『乳・卵 食アレルギー』のある子でもおいしく食べられるジェラートも作っています。ミルクを含まない豆乳有機チョコレートなどがお勧め。オリジナルケーキの製作も承ります。

地域の社会福祉施設の農場にも協力してもらっています
市内の障害者支援施設 明和会の農園で作られる 減農薬栽培、除草剤を使わないで育てた大豆や野菜を分けてもらって素材の一部としています。まだ一部ですが彼らの夏祭りなどに スイカやトマト、カボチャ、味噌など彼らの丹精をジェラートに変えて喜んでもらいます。可睡斎の新名物『豆腐あいすくりん』にも彼らの大豆が一部使われています。
※大変残念なお知らせです。明和会秋葉寮農園から有精卵を分けてもらっていたのですが、鳥インフルエンザの規制が大変厳しくなり平飼いで有精卵をとれなくなってしまいました。もし農場から1羽でも異常な鶏が出てインフルと判定されると半径10km以内の養鶏、採卵をしている鶏全部が殺処分されてしまうのです。農家さんたちの苦労は想像を絶するものでした。現在生協ブランドから平飼い有精卵を入手できるようになりました。大変高価な卵ですがご笑味ください。おすすめです!

こだわりながらも とらわれない
静岡茶の主流は此処で生まれ育った「やぶきた」種で八十八夜の頃になると得も言われぬ新茶の香りに包まれる。抹茶の名産地 宇治に行っても西尾に行っても自慢のお茶だと言って出された煎茶に感激したことがない。静岡の煎茶がやはり美味しいと感じてしまう。静岡はきっと煎茶文化の先進地域なのだ。
世界的「抹茶」ブームらしく静岡でも抹茶の生産が飛躍的に伸びている。需要に応える形で技術革新が進み材料用抹茶に特化した生産が盛んだ。しかし抹茶のジェラートを作るとなると、やはり宇治には敵わないと感じ、宇治から石臼と碾茶を取り寄せ、28年前 店頭で碾きながらスタートした。
碾茶(てんちゃ)とは茶葉から茎や葉脈を取除き石臼で微粉末するために葉の柔らかい部分だけを取り出し加工したた状態をいいます。昔ながらの石臼碾きではとても現在の需要には応えられない。碾茶を作る工程も大変手間のかかる仕事だ。それ故に昔から抹茶は高価で貴重なものとされてきました。
このブームには中国の企業も食いつき 団体バスで静岡を訪れ、生産ノウハウや機器をごっそり持ち帰って数年後には世界一を目指すと豪語する。
静岡の生産者は中国なんかに負けるわけがない、質が違うと鼻で笑い返すが、同じことを宇治の業者に思われているのではなかろうか。
全てではないが手を抜いた抹茶風味がここにも出回っている。マスコミは視聴率を重視して刺激や風変りを追いかけ回し激辛、激盛り特集に明け暮れる。奇をてらう食文化がもてはやされる果てには いったい何が残るのだろう。うちは小さな子供から老人まで楽しんでもらえる、昔ながらの抹茶ジェラートを提供し続けたい。
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