鳥撮りのお客さん
田舎の小さなお店には
都会のような数えきれない客は無いにしても
興味深いコアな常連客がたくさん訪れる。
今日はその中の一人 浜松の鳥撮りTさんを紹介する。
毎年、身近な季節の鳥たちを追いかけ画像を送ってくださる。
パソコンの待受けにはジュビロのサンコウチョウを使わせてもらい
娘の出産時には つがいのコウノトリが隣の大池にやって来て応援してくれた。
富士山や四季の花々の紹介も 出かけられない我々に代わってしてくれる。
四季の移り変わりを彼に教えてもらっていると言っても過言ではない。
2021年1月28日送られてきた画像は天竜川河川敷のきれいなヒレンジャク。
彼ら鳥撮り仲間には特殊な連絡網があって、何処にどんな鳥がいるか情報が飛び交う。
コウノトリがどこの田んぼに飛来したとか、あの枝に珍客がいるとか、
その情報で彼らは鳥の如く自由に飛び交ってシャッターを切る。
そしてその仲間はたいへんマナーに厳しく環境や周囲に迷惑を掛けない。
線路に飛び出すような非常識な撮り鉄などロンロン論外。
レンジャクの仲間はヤドリギの実が好物らしい。
今回の画像もヤドリギから飛び立ち 実をくわえている。
そして貴重な瞬間だと思うのは 飛びながら糞をしている画像。
ヤドリギの実は粘着力が強く 食べた実の種を撒き散らすが
樹木にそのまま貼りついたり
粘りが強いからお尻に着いたままの場合は木の股にこすりつけて取除く
種はそのまま樹上で寄生し成長していく。
土壌に落ちても種は発根発芽できず、樹上でしか生きられないらしい。
理科の教科書にはあったが、この鳥とこんな関係にあったとは驚きだ。
クイズ番組全盛の時代であり、スマホ一つで何でも調べられる便利な世の中。
知識欲に埋もれてしまうのはごめんだが、ふとした発見は愉快な視野を広げる。
鳥撮りTさんからの情報は 時々公開させていただこうと思う。
教科書や図鑑でしか観たことのないあれこれが 極々身近に出現している。
色々なお客とお付き合いのできる形態の店は 僕の宝物だ。
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