再開2日目ありがとうございました

 

 3週間もお休みいただいて、再開2日目。何とか天気ももちましてお客さんにも恵まれました。正直言ってお客さんが戻ってきてくれるか心配でしたので一安心。懐かしい旧友やお客さんも訪ねてくれて足を引きずりながらその度毎にご挨拶。

 10月半ば、正確には10月15日が来ると毎年思い出すことがある。40年以上前になるのかな、今は昔、記憶も画像も薄れがち。東京に暮らし上野の美術館でアルバイトして生計を立てていた。学生から社会人になる狭間、友人たちは高校生の頃から生活設計をたて進路に迷いもなく突き進んでいた。

 激しかった学生運動がおさまった直後で、時折電車内でヘルメット姿の小集団に出くわすことはあったが、もはや巻き込まれる危険は去った頃だった。美術館で展示や審査の手伝い、都内の画廊で有名作家の個展の準備や片付けなど裏方の仕事が主だったこともあり、作家たちの世界の裏事情を垣間見るようになり憧れていた世界に嫌悪感を抱くようになったのもこの時期。


 仕事場の先輩の影響で北海道ツーリングを計画、仕事を休ませてもらって1~2週間の予定で夏の終わりに出発した。2サイクル黄色のヤマハDT125から4サイクル赤いホンダXL250を相棒に代えたのは北海道の山道を静かに巡りたかったから。事前にユースホステルの会員手続きや神田あたりの山用品売り場を巡ってテントや寝袋、カッパ、ストーブ、コッヘル等々準備万端のつもりだった。

 計画や準備の時間は楽しかったけれど、実際はほぼ行き当たりばったり。バイトで貯めた13万円をビニル袋で数か所に隠し分けて近所迷惑にならぬよう早朝こっそり府中のアパートを抜け出す。250㏄だから下の道をひたすら北を目指した。せいぜい10日間位の予定が東京に帰ってきたのは、彼の地ではみぞれ降る10月15日だった。その間、家族から警察に捜索願が出されていたなんて思いもよらず、呑気な呑気な青春けじめの旅でした。

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