尺径の石臼で宇治から取り寄せた碾茶を碾く。
近年世界的「抹茶」ブームだそうで静岡でも抹茶の生産が伸びているらしい。急激な需要を満たすため あの手この手で技術革新が進んで材料用抹茶に特化した生産が盛んらしい。
静岡茶の主流は「やぶきた」種を生み育て煎茶文化を育んできた。静岡県立美術館のある草薙に若かりし頃住んでいたことがある。その丘の一角に「やぶきた」発祥の地という石碑と古木がたっていた。八十八夜を迎える頃 静岡のあちこちで何とも言えぬ香しい新茶色の風が吹く。ここに生れた特典の一つが煎茶作りの香りに違いない。
抹茶の名産地 宇治に行...